2/27/2012

さつま汁

前回の牛乳煮に続いて、頻繁に食卓に上ったもうひとつのお料理は、さつま汁

我が家ではさつま汁と言っていましたが、豚汁のことです。そのことを知ったのはずっと後。何故うちではさつま汁と呼んでいたのかはわかりません。

調べてみたら、さつま汁は鹿児島県の郷土料理。薩摩鶏を使うことに由来しているそうです。レシピにはサツマイモを使っています。

実は豚汁だったというわけで、我が家のさつま汁は豚肉を使用。他にはごぼう、ジャガイモ、人参、大根、葱、油揚げ。

アメリカに来てからは、日本食を食べる頻度が少なくなり、さつま汁も食卓にのぼることがほとんど無いまま過ごしていました。久しぶりに昔の味を再現。


油揚げを入れ忘れましたが、具材を油で炒めて煮込んだので、コクがあって美味しい。
身体が暖まって、寒い日に嬉しいお料理です。うちでは一年を通じて食卓に上っていましたが(笑)

やはり、味噌味のスープはいいですね〜。日本ならでのお味です♪

2/15/2012

牛乳煮

夕食にのぼる頻度が高いものに、牛乳煮がありました。理由は、父の好物だから。「何が食べたい?」と父にきくと、必ず牛乳煮かさつま汁という答えが返ってきました。

そのものズバリのネーミングの牛乳煮は、祖母(父方)のオリジナルだそうです。大正生まれの祖母には、洒落た横文字のネーミングが思い浮かばなかったのでしょう。父は長男なので、父の両親と一緒に暮らしていました。母がお嫁に来てからは、料理は母の仕事となり、祖母はリタイアし、母に我が家の味、我が家の料理を伝授したそうです。

この牛乳煮は、具材を牛乳だけで煮込むという、シンプルでありながらコクがあり、シチュー系なので身体も暖まり、お腹も満足の一品。でも、あの時代、牛乳は高価なものだったでしょうから、かなり贅沢な一品だったと思います。

ずいぶん前(20年前くらい?)に母にレシピを送ってもらいましたが、作ることなく今まで来てしまいました。日本に里帰りしても食べた記憶が無いので、最後に食べたのはいつだったんでしょうね〜?

そこで、懐かしい牛乳煮を再現してみました。


具は、豚肉、ジャガイモ、タマネギ、人参、干し椎茸。
これらを牛乳で煮込むだけです。
あまりに簡単なので拍子抜けしました。実は、祖母の手抜き料理だったのかもしれません(笑)

ポイントは、干し椎茸を使うこと。いい旨味が出て、味に深みが出ます。

しかし、昔食べた味と違う....
どうやら、低脂肪の牛乳を使ったせいだったようです。
今は低脂肪、無脂肪等いろいろな種類の牛乳がありますが、昔は牛乳と言ったら牛乳しかなかったんですから。生活がシンプルだったんだな〜。

こういったシチュー系の料理にはパンが合いそうですが、うちでは「ご飯」のおかずでした。それが「牛乳煮」という漢字3文字の名前の由来かもしれません。

2/13/2012

猫まんま

子供の頃の朝食は、ご飯にお味噌汁が定番でした。◯十年前、パン食はそれほど普及していなかったのではないでしょうか?それとも、うちは祖父母と一緒に暮らしていたので、朝食にパンはあり得なかったのかもしれません。

ご飯とお味噌汁の他には、その時々でマイブームがありましたが、このことは追々書いていきたいと思います。

日曜日は家族みんなで食べるのがお決まりでした。あの頃は週休二日制ではなかったので、日曜日だけが家族全員が揃う日だったのです。

朝食と言えば納豆。子供の頃から大好きです。私の場合、納豆と生卵は切り離せません。アメリカに住む今、日系マーケットで納豆は買えますが、卵を生で食べるのはNGです。アメリカではサルモネラ菌を心配し、卵はちゃんと火を通したものを食べるとされています。というわけで、アメリカに来て23年間、納豆&生卵の名コンビは実現していません(涙)もちろん卵かけご飯もNGです(大涙)

話が逸れましたが、私の納豆の食べ方は、納豆と生卵を混ぜ、暖かいご飯にかけ、そこにお味噌汁をかけるという、きいただけでは食欲をそそられませんが、その頃は私の大好物でした。

えっ?猫のご飯みたい?そうです、家族にも猫まんまと言われていました(笑)

大人になってからいつの間にかこの食べ方はしなくなりました。何故だかはわかりませんが.....

そこで、猫まんまを再現してみました。

玄米ご飯で雑炊風に。
お味噌汁は、葱、ワカメ、豆腐。
もちろん卵も♪

形は変わっても、猫まんまにかわりはない?!
身体が暖まって、お腹も満足ですけどね〜。

2/09/2012

肝油

幼少の頃は、正直何を食べていたのか記憶にありません。唯一記憶にあるのは、保育園に通っていた時に、おやつの時間に出された肝油

M&Mくらいの大きさのピンク色。ゼリーっぽい食感で、外側は砂糖でコーティングしてあったと思います。

その頃は「かんゆ」が何だったのか全く知らず、甘くて美味しいお菓子だと思って食べていました。保育園を卒園してからも、買って食べていたほどです。いつの間にか食べなくなり、そのまま今日まできました。

このブログを書くにあたり、「そういえば、あの「かんゆ」とは何だったんだろう?」と疑問に思い、調べてみました。

かんゆ→肝油。
鱈やサメ、エイの肝臓に含まれる液体、および、それから抽出した脂肪分(ウィキペディアより)

最近はフィッシュオイル(Fish oil)はオメガ3脂肪酸が多く含まれ、健康にいいと言われてサプリメントとして摂取されていますが、私が子供だった◯十年前からそういうことがわかっていたのでしょうか?「太平洋戦争後、学校給食などの栄養補助として用いられた。」とありますが、おそらく、ビタミンD不足によって起こる「くる病」予防、不足しがちなビタミンA補給の為だったのではないかと思います。

今でもあるようです。幼稚園や学校で食べているのかな?

現在は魚の油からではなく、ビタミン類を組み合わせたビタミン剤だそうです。

漢字を見て、なるほど〜と思いましたが、子供時に魚の肝臓の油なんてきいたら、きっと食べていなかったでしょう。

知らぬが仏です(笑)

2/01/2012

初めまして。

人生の半分はとうの昔に過ぎておりますが、この年になると「昨日は何を食べたか?」等ということはすぐに忘れてしまうのに、子供の頃に何を食べたかということは鮮明に覚えているのです。そんな記憶を記録してみたくなりました。

普通の家に生まれ、普通のものを食べて育ちましたが、家庭の味や食べ方は千差万別。年と共に食べ物の嗜好も変われば、住む環境によっても食生活は変化します。20年以上のアメリカ生活でさらに変化。

子供の頃からの食生活を振り返りながら、懐かしい味を再現してみたり、それにまつわるエピソードを綴ってみようと思います。

「これ懐かしい〜。」「それ食べた〜。」と思うあなたは同世代(笑)一緒に昔を懐かしみましょう!

よろしくお願いします。